八王子の発達支援教室 放課後等デイサービスのこどもプラスです。
ASD(自閉症スペクトラム)のある子ども達では、
自分の中のルールや強いこだわりを持っていることがあります。
保育園に行く時はこの道順でなければ行けない。
どんなにボロボロでもいつもの靴でなければ履かない。
など、一度習慣付いたことを変えるのはとても困難で
それができないとパニックになることもあります。
これはいつもと同じ状況でいることで安心感を得ているので、
無理にやめさせたり急に変更したりすることは
子どもにとってとても大きな負担になります。
こだわりが生活に支障がなければ敢えてなくそうとせず、
改善する必要があれば少しずつできることから
練習していくということが大切になります。
放課後等デイサービスの教室でも、スモールステップでの
療育活動でサポートしていきたいと思います。
今日は、こどもプラスの教室で提供している運動療育プログラムから
「高速カップタッチクマ」をご紹介します。
赤と緑など2色のカップを、床にジグザグになるように
並べてコースを作ります。
子どもは四つんばいから膝とお尻を上げたクマの姿勢になり、
指導者に指示された色のカップをタッチして歩いていきます。
「高速」なので、できるだけ速く進めるようにします。
色の指示では、「赤い色だけ」「ピーマンの色」
「赤以外の色」「先生が持っているカードの色」など
いろいろな表現で伝え、イメージ力や語意力などを
個々に合わせて養っていきます。
また、慣れてきたらカップの色を3色、4色と増やしていき
「赤→黄色→緑の順番にタッチ」
「赤を2つと緑を3つ」など記憶力も刺激するアレンジにも
挑戦したりします。
療育では、子ども自身が興味を持って楽しみながらできることが
とても大切なので、1人1人に合わせた工夫をしながら
取り入れていくようにしています。