八王子の発達支援教室 放課後等デイサービスのこどもプラスです。
ASD(自閉症スペクトラム)の人達の記憶力は特徴的で、
特に嫌な記憶はいつまでも消えないだけでなく、
急にフラッシュバックしてきて不安になったり
パニックになったりすることもあります。
例え小さなことでも、周囲の人の不適切な接し方や不手際、
その時の都合などによって、やりたくなかったのにやらされたことや
やりたかったのにできなかったことなども、
いつまで経っても忘れることができません。
子ども達がそんな辛い思いを抱え込まないように、
私達も子ども達一人一人の気持ちに寄り添いながら、
将来を見据えて療育支援を行なっていきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムの中から「逆グーパー跳び」をご紹介します。
まず、両手は腕を曲げて胸にくっつけるグー、
足は横に大きく開くパーの姿勢になります。
次は手をまっすぐ伸ばして大きく開くパー、
足はピタッと閉じるグーにします。
これをその場で繰り返して、まずは手と足が逆の動きになることを
しっかり確認していきます。
それができたら、次はジャンプをしながら手足逆のグーパーを行います。
手と足が別の動きをするので、手と足のそれぞれにしっかり意識を
向ける必要があり、それによって動きをコントロールする力が育ちます。
最初からジャンプをして動きを切り替えたり、速いスピードで行なうのは
子ども達にはとても難しいので、慣れるまではゆっくり行ない、
段階を追って少しずつステップアップしていきます。
この遊びを繰り返していくことで、日常生活での集中力や抑制力にも
つながるので、失敗経験を減らしながら成功体験を積んでいけるように、
個々にあわせた工夫をして取り入れるようにしています。
ASDの記憶力のことをもっと学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:ASDでは特に嫌な記憶が消えず辛い思いをしていることがあります。