運動をすることは、脳を育てることにつながる。
もう少し詳しくいうと、運動をキッカケにやる気を出して、
そこから、脳機能を向上させるという取り組みが、近年、注目されている。
高齢者の認知症、うつ病の改善、発達障害の改善など
運動の効果は多岐に渡ることが、最新の脳科学で実証されてきている。
私の研究テーマは、運動と認知機能の関連。
最近は、発達障害の子供達を対象に、運動遊びを行うことで、
日常の生活にも、良い効果をもたらせるように、様々なプログラムをつくって
実際に、提供している。
その時、特に注意しているのが、楽しく行うこと。
大人の場合は、ある程度、強制的でも運動をすると、脳活動が亢進して
認知機能が高められるが、子供の場合はどうも違うようだ。
楽しく運動をすること。それが、やる気をうみ、結果的には感情のコントロールや
集中力の向上につながる。
つまり、姿勢を良くすること、学力を向上させること、社会性を獲得することに
つながる。スグに効果はみられないが、投薬するのではなく、既に持っている
力(脳の可塑性)を最大限に活用するために、今後期待される分野になってくるだろう。
とはいっても、まだまだ分からないことがたくさんある。
運動の強度はどれくらいがいいの?
運動を実施する(継続)時間は?
など、これから詰めていかなければいけない点はある。
まずは、この運動をプログラム化して、多くの保護者や先生に実施してもらえれば
幸いだ。さて、明日は何して遊ぼうかな?
こどもプラス株式会社
柳澤弘樹(博士:体育科学)