八王子の発達支援教室 放課後等デイサービスのこどもプラスです。
LD(学習障害)を持つ子ども達では、その特性によって
特に学習面で様々な困難があります。
例えば、LDで文字の読み書きが苦手な特性を持つ子では、
文章を読む時に文字を追うのが苦手でうまく理解できない。
文字が歪んで見えたり、白い紙に黒字だとコントラストが
うまく調節できなくて字が読みにくい。
黒板の字をノートに書き写すのがとても苦手。
字をマスの中に収めることができない。
ということがあり、科目に関わらず学習面での困難があります。
他にも聞くことや話すこと、計算や推論が苦手だったりと
症状は様々です。
また、ADHDと併発していることも多いので、
こどもプラスでは個々に合わせた療育、学習支援を大切にしています。
そして学習に向かいやすい状態をつくるために、運動あそびによる
運動療育も組み合わせています。
今日はその運動療育プログラムの中から「跳び箱からフープ内ジャンプ」
をご紹介します。
2段くらいの低めの跳び箱を用意し、跳び箱のすぐ前に
フープを1つ置いておきます。
子どもは跳び箱に乗り、両足を揃えて腕を振ってジャンプし、
フープの中に両足で着地をします。
着地では足がバラバラになったり、ふらつかないように
両足を揃えてぴたっと静止できることが大事です。
この遊びでは、まずは高さのあるところからのジャンプで
高所感覚が育ちますが、フープ内にジャンプをすることで
距離感を把握する空間認知力やそれに合わせたジャンプをするための
身体コントロール力などを養っていきます。
レベルアップをする時には、跳び箱を高くしたり
フープの位置を遠くにする方法もありますが、
動きが大きくなると怪我のリスクも上がってしまうので、
それよりもフープの位置を左右にずらしたり、
フープを2つ3つとつなげて着地の後に連続したジャンプが
できるようにするなどのアレンジで体の動かし方が向上するように
工夫をしていきます。
子ども達が自分の体を思い通りに動かすことができるように
遊びの中で少しずつしっかりと力を育てていきます。
そして、運動によって身に付けた力を日常生活や学習面、
対人関係面などで活かしていけるようにサポートしていきたいと思います。