八王子の発達支援教室　放課後等デイサービスのこどもプラスです。

発達障害特性を持つ子ども達は、様々な理由から
相手に自分の話したいことを伝えるのが苦手な傾向があります。

例えばADHD特性によって、ワーキングメモリが弱く、
話しながら次に話すことを並行して考えることや
自分の頭の中で話す内容や順番を整理することが苦手、
目に入るものに注意が逸れて話が変わってしまう、
自分の発した言葉からどんどん別の話になって本題に戻れない、
など様々な要素が重なり、話すのが苦手な場合があります。

このような特性は無くなりませんが、聞く側が質問してあげる、
話が逸れたら修正する、途中で整理してあげるなど
工夫やサポートをしてあげることで話しやすくなるので、
１人１人に合った方法で困難を減らしていきたいと思います。

今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「新幹線クマ」をご紹介します。

床にビニールテープなどで２本線を引き、線路を作ります。
この線路の上を、四つんばいから膝とお尻を上げて歩くクマ歩きで
渡っていきますが、新幹線にように速いスピードで進みます。
線路は折り返してできるように２～３本作っておきます。

速いクマ歩きをするためには、体を支える強い支持力と
手足をスムーズに動かす協応力という力が必要になります。
支持力が強くても手足がスムーズに動かせなかったり、
手足はスムーズに動けても支持力が弱かったり、
どちらかの力が欠けているとうまくできません。

日常的に基本のクマ歩きなどの動きを行ない、必要な筋力や調整力を
しっかりと身に付けておくことで次の段階に進めるようにします。

このような基本的な力をしっかり身につけておくことで
その後の様々な運動のスムーズな習得につながっていくので、
１人１人の段階に合わせて提供していくことを大事にしています。
そして、たくさんの成功体験で自信をつけながら
ステップアップしていけるようにしたいと思います。