八王子の発達支援教室 放課後等デイサービスのこどもプラスです。
ADHDの多動性や衝動性、ワーキングメモリの弱さなどの脳の特性は、
生活面で様々な支障を来たします。
例えば、学校から帰った途端「あのテレビ番組見なきゃ」と
意識がテレビに飛んで、宿題や学校からのお便り、友達との約束などは
すっかり忘れてしまいます。
それから喉が渇いて冷蔵庫のジュースを飲んでいたら
テーブルの上のおもちゃを見つけて、テレビのことも忘れて
ジュースも置きっぱなしで遊び始めてしまう。
といったように、次から次へと意識のターゲットが変わっていき、
その度にそれまでやっていたことは記憶から抜け落ちたように
すっかり消えてしまいます。
これは脳の特性によるものなので、叱ることで改善を促したり
本人の意識だけで治すことは困難です。
1人1人に合わせた支援方法で、できることからサポートを
していくことが大切です。
関連記事:発達障害児への叱り方は間違えると逆効果なので注意が必要です。
今日はこどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「スキップの途中で大ジャンプ」をご紹介します。
まず全員で自由にスキップをします。
途中で笛やタンバリンなどで合図を出すので、合図があったら
子ども達は止まり、「1,2の3!」のリズムでその場で
大きなジャンプをします。
大きなジャンプをするためには、腕振りと足の振り上げが重要なので、
最初に見本を見せながらスキップとの違いを伝えておきます。
また、スキップの途中で大ジャンプをする時に「1,2,3」の
タイミングに合わせて指導者や周りの友達と息を合わせることで、
周囲を意識する力、社会性も養われます。
ジャンプの後の着地でバランスを崩してしまう場合は、
足の指先の踏ん張る力、腹筋背筋など体幹の筋力が弱いことが多いので、
日頃の遊びの中でも意識して育てていくようにしています。
子ども達が基礎的な筋力や運動能力を身に付け、できることを
増やしたり日常生活での動作の向上が目指せるように
支援していきたいと思います。